お兄ちゃんと、秘密の恋。〔続〕
『話したいことがあるんだよね』
話したいこと…ってなんだろ…?
「今じゃだめなの?」
『うん、だめ』
「…すぐ終わるなら…」
少しくらいなら、遅く帰っても大丈夫だよね…
すると優衣君はにっこりと笑って「ありがとう」と言って何処かへ行った。
…優衣君…か。
優衣君は最近よく私に話しかけてくる。
なんでだろう?
接点も特に思い付かないし…
色々と疑問を持ちながらも、チャイムが鳴らない内に教室へと戻った。