不条理な恋でも…【完】
じりじりと高まっていく激情をどうやって鎮めたらいいのだろうか?
焦るなと言い聞かせたすぐ後にこうだ。
自分をコントロールできない苛立ちを
何にぶつけていいのかもわからなかった。
手当たり次第にそのあたりのものを投げようとして、
クッションを掴み振り上げ…
でも物に当たって大きな音をさせたら、
部屋に入ったほのかを間違えなく怯えさせてしまう…
この炎を昇華できるのはほのかしか、君しかいないというのに…
俺はクッションを静かにおろして立ち上がり、
ほのかの消えた部屋の前のドアに向かって歩く。
その前に立ってただ茫然とたたずんでみても、
手をかけて開ける勇気もなくって…
思いっきりその場でため息を吐き出した。
それからふらふらと彷徨うようにバスルームを探す。
冷たいシャワーを頭からでもかぶって高まった躰の熱だけでも鎮めよう…
そう思うことで、なんとか理性を保った。
温度を上げないままのシャワーは、目の覚める冷たさだった。
ちょうどいい。
頭も冷やさないと…
自分の感情の高低差に自分の気持ちと躰がついていけない。
俺はいったいどうしたんだ?
どうしたいんだ?
何がしたいんだ?
焦るなと言い聞かせたすぐ後にこうだ。
自分をコントロールできない苛立ちを
何にぶつけていいのかもわからなかった。
手当たり次第にそのあたりのものを投げようとして、
クッションを掴み振り上げ…
でも物に当たって大きな音をさせたら、
部屋に入ったほのかを間違えなく怯えさせてしまう…
この炎を昇華できるのはほのかしか、君しかいないというのに…
俺はクッションを静かにおろして立ち上がり、
ほのかの消えた部屋の前のドアに向かって歩く。
その前に立ってただ茫然とたたずんでみても、
手をかけて開ける勇気もなくって…
思いっきりその場でため息を吐き出した。
それからふらふらと彷徨うようにバスルームを探す。
冷たいシャワーを頭からでもかぶって高まった躰の熱だけでも鎮めよう…
そう思うことで、なんとか理性を保った。
温度を上げないままのシャワーは、目の覚める冷たさだった。
ちょうどいい。
頭も冷やさないと…
自分の感情の高低差に自分の気持ちと躰がついていけない。
俺はいったいどうしたんだ?
どうしたいんだ?
何がしたいんだ?