不条理な恋でも…【完】
はらはら…(大希)
そんな色々な思いを交錯させながらシャワーを浴び終え、
溜めていた湯船にゆっくりと浸かって、
身も心もさっぱりしてからバスルームを出た。
浴室の扉を開けると、いつの間にか下着と部屋着が用意されていて、
苛立って脱ぎ捨てたはずの服がきれいに畳まれていた。
その様子に、結婚したことを否が応でも意識させられた。
そんなことは全く期待していなかった…
俺はその様子を微笑みながら目を細めてしばらくじっと見つめていた。
それから髪と身体をてきとうにふいて、ふと視線を横にずらす。
そこにはホテルのバスローブがきれいの整えられて置いてあった。
でも、俺はせっかくほのかが用意してくれた、
着慣れたものを身に着けることにした。
この着心地が気に入っていて、ずっと長い間愛用しているもの。
肌に触れるものは、自分の合うものがいい…
それは女も同じこと。
今までの事はなかったことにはできないとしても、
せめてこれからは自分の望んだものだけを愛でよう。
もうこれからは、君だけで充分…
ほのかはもう部屋から出てきているだろうか?
俺はタオルを首にかけ、静かにリビングに戻った。
溜めていた湯船にゆっくりと浸かって、
身も心もさっぱりしてからバスルームを出た。
浴室の扉を開けると、いつの間にか下着と部屋着が用意されていて、
苛立って脱ぎ捨てたはずの服がきれいに畳まれていた。
その様子に、結婚したことを否が応でも意識させられた。
そんなことは全く期待していなかった…
俺はその様子を微笑みながら目を細めてしばらくじっと見つめていた。
それから髪と身体をてきとうにふいて、ふと視線を横にずらす。
そこにはホテルのバスローブがきれいの整えられて置いてあった。
でも、俺はせっかくほのかが用意してくれた、
着慣れたものを身に着けることにした。
この着心地が気に入っていて、ずっと長い間愛用しているもの。
肌に触れるものは、自分の合うものがいい…
それは女も同じこと。
今までの事はなかったことにはできないとしても、
せめてこれからは自分の望んだものだけを愛でよう。
もうこれからは、君だけで充分…
ほのかはもう部屋から出てきているだろうか?
俺はタオルを首にかけ、静かにリビングに戻った。