不条理な恋でも…【完】
バタン…
ドアを開けて見回すと、さっき寝ていたソファーからほのかの頭が見えた。
その姿を見つけて、思わずほっと息を吐いた。
ゆっくりと歩いてソファーに近づく。
背後から回り込んで正面に立つと、ほのかはこちらを見上げた。
お互いの視線が絡み合い、火花が散った気がした。
そのまましばらくの間ただ見つめ合う。先に視線をそらしたのは俺の方だった…
俺は何をしているんだ。必要以上にほのかに緊張を強いてどうするんだ?
視線をそらしてから、俺はあえてほのかの隣には座らず、
君の足元の床に腰を下ろした。
「ありがとう」
俺はTVのある方を見たままほのかに礼を言う。
「…」
「これ、わざわざ俺の荷物から出して用意してくれたんだよな?」
俺は部屋着を摘み上げ、君の方に振り向いた。
ほのかが柔らかく微笑んだ…
「慣れたものがいいんでしょ?短い出張にまでいつも荷物に入れていたから、
今夜もこれがいいのかなと思って…」
「ああ…
お前も入ってこい。どこか外で食事でもと最初は思ったりもしたが、
俺もこれを着てしまったから、
今夜はここでルームサービスでもとってゆっくりしよう」
ドアを開けて見回すと、さっき寝ていたソファーからほのかの頭が見えた。
その姿を見つけて、思わずほっと息を吐いた。
ゆっくりと歩いてソファーに近づく。
背後から回り込んで正面に立つと、ほのかはこちらを見上げた。
お互いの視線が絡み合い、火花が散った気がした。
そのまましばらくの間ただ見つめ合う。先に視線をそらしたのは俺の方だった…
俺は何をしているんだ。必要以上にほのかに緊張を強いてどうするんだ?
視線をそらしてから、俺はあえてほのかの隣には座らず、
君の足元の床に腰を下ろした。
「ありがとう」
俺はTVのある方を見たままほのかに礼を言う。
「…」
「これ、わざわざ俺の荷物から出して用意してくれたんだよな?」
俺は部屋着を摘み上げ、君の方に振り向いた。
ほのかが柔らかく微笑んだ…
「慣れたものがいいんでしょ?短い出張にまでいつも荷物に入れていたから、
今夜もこれがいいのかなと思って…」
「ああ…
お前も入ってこい。どこか外で食事でもと最初は思ったりもしたが、
俺もこれを着てしまったから、
今夜はここでルームサービスでもとってゆっくりしよう」