不条理な恋でも…【完】
くらくら…(大希)
胸の中にほのかがおさまっている。
華奢な体つきでも、女性らしく柔らかな曲線を、
背中を、ゆっくりと撫でながら掌に感じる。
思いっきり深呼吸をして、その甘く酔う香りで躰中を満たす…
俺は、自分も熱を発しているのを感じた。
ただ抱きしめているだけなのに、それだけなのにこんなにもドキドキする。
ああ、このまま本当はソファーに押し倒してしまいたい。
それから着ているものを全て剥ぎ取ってこの柔らかな躰に身を埋め、
温もりに包まれたい。
そう今夜こそ、今夜こそとうとうそれができるのだ。
それを思うと、今の熱もあわさって頭がくらくらする。
でもその前にきちんと伝えなければ…
「ほのか…
今日は本当にありがとう」
胸の中のほのかが何も言わずにただ頷いた。
「きょうのほのか、とってもきれいだった。
本当は誰にも見せたくなかった。俺だけのものにして
二人っきりになれるどこか隠してしまいたかった…」
ほのかはただ、俺の胸に頬を擦り付けていた。
「ほのか、こっちを向いて?」
それを言ったとたんほのかの鼓動が跳ね上がった。
胸に俺以上早く打つほのかの心拍を感じながら、それでも俺は続けた。
「ねえ、こっちを向いて」
華奢な体つきでも、女性らしく柔らかな曲線を、
背中を、ゆっくりと撫でながら掌に感じる。
思いっきり深呼吸をして、その甘く酔う香りで躰中を満たす…
俺は、自分も熱を発しているのを感じた。
ただ抱きしめているだけなのに、それだけなのにこんなにもドキドキする。
ああ、このまま本当はソファーに押し倒してしまいたい。
それから着ているものを全て剥ぎ取ってこの柔らかな躰に身を埋め、
温もりに包まれたい。
そう今夜こそ、今夜こそとうとうそれができるのだ。
それを思うと、今の熱もあわさって頭がくらくらする。
でもその前にきちんと伝えなければ…
「ほのか…
今日は本当にありがとう」
胸の中のほのかが何も言わずにただ頷いた。
「きょうのほのか、とってもきれいだった。
本当は誰にも見せたくなかった。俺だけのものにして
二人っきりになれるどこか隠してしまいたかった…」
ほのかはただ、俺の胸に頬を擦り付けていた。
「ほのか、こっちを向いて?」
それを言ったとたんほのかの鼓動が跳ね上がった。
胸に俺以上早く打つほのかの心拍を感じながら、それでも俺は続けた。
「ねえ、こっちを向いて」