不条理な恋でも…【完】
ちりちり…(穂香)
ひとしきり大希さんに唇を味わわれ、その舌先がそっと離れた…
そんなことを初めてされて、私の心臓は爆発寸前だった。
ゆっくりと瞼を持ち上げ、息のかかるところに顔のある大希さんと見つめ合う。
燃えるように揺れる瞳を目の当たりにして、少し…
たじろぐ。
すると彼の瞳の色が変わり、眉根にしわを寄せ寂しそうな苦しい表情になる。
「すまない…
つい」
大希さんが躰を引き、温もりがゆっくりと離れていく…
私は首を横に振った。ソファーには向き合って座った二人。
「お前がまだそういうことが無理だと思うなら、
今のうちに言って欲しい…
お前が大事なんだ。
本当に…
本当に…
大事にしたいんだ。絶対に傷つけたくない。
でも俺も男だ。そういう欲望がないって言えば嘘になる。
本当は付き合うことになった時から、
恋人になる事を許してくれたその瞬間から、
お前を抱きたくて抱きたくて…
仕方がなかった」
それは、熱烈な告白だった。
大希さんから直接的な躰を求められる、情熱的な囁きをされるのは初めてだった。
それでも彼だからなのか…
不思議と嫌悪感はなかった。
「私は…
私は…」
そんなことを初めてされて、私の心臓は爆発寸前だった。
ゆっくりと瞼を持ち上げ、息のかかるところに顔のある大希さんと見つめ合う。
燃えるように揺れる瞳を目の当たりにして、少し…
たじろぐ。
すると彼の瞳の色が変わり、眉根にしわを寄せ寂しそうな苦しい表情になる。
「すまない…
つい」
大希さんが躰を引き、温もりがゆっくりと離れていく…
私は首を横に振った。ソファーには向き合って座った二人。
「お前がまだそういうことが無理だと思うなら、
今のうちに言って欲しい…
お前が大事なんだ。
本当に…
本当に…
大事にしたいんだ。絶対に傷つけたくない。
でも俺も男だ。そういう欲望がないって言えば嘘になる。
本当は付き合うことになった時から、
恋人になる事を許してくれたその瞬間から、
お前を抱きたくて抱きたくて…
仕方がなかった」
それは、熱烈な告白だった。
大希さんから直接的な躰を求められる、情熱的な囁きをされるのは初めてだった。
それでも彼だからなのか…
不思議と嫌悪感はなかった。
「私は…
私は…」