一冬の恋にはしたくない。
「由紀ごめーん!
あれ?」

由紀がなんか男の子と話してる。
しかもイケメン。可愛い系の。

「あ、実冬!
おかえりー。おつかれ。」

「うん。由紀もおつかれ。こちらは?」

「あ、こちらは佐藤裕太くん。
さっき知り合ったの。」

「へー、そうなんだ。山崎実冬ですー。」

「佐藤裕太です。裕太って呼んでね。俺も実冬でいい?」

「あーうんいいよ。」

(あ、実冬ちゃんじゃなくて実冬なんだ?
仲良くない人に呼び捨てされるの嫌だけどまあ流れ的にそれ言えないよね(汗))

裕太は可愛い顔をしてるけど線は細くない。普通の体格って感じ。
いまどきのイケメンて感じだなー。
モテるんだろうなー。

「裕太も東京から来てるんだってー。」

と由紀。

「へー、どこ大?」

「学士館だよー。」

「そうなんだ!うちらは真幸学園だよー。」

「あー、ぽいね。真幸学園は可愛い子多いもんねー。」

(なんかチャラそう…)



「はーい、ホテル帰る人乗ってー。」

「あ、実冬、うちら帰る時間じゃない?」

「あ、そうだね。裕太はもう帰り?」

「いや俺はまだ。友達待つ予定だから。」

「そうなんだ。じゃあお疲れー。由紀行こっ。」

「はーい。ばいばい裕太ー。」


と言って2人でバスに乗った。
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