愛しい人

泣いたままのあたしは
教室に戻ることもでき
ずに、屋上に行った。



『…っ……』




…ガチャ…バタン…



誰かが屋上にきたから


あたしは急いで涙を
拭いとった。





「…りさ？」



後ろを振り返るとそこ
には、優香と凪沙と
ひなのﾁｬﾝが立ってた。




「心配で…。ごめんね。
りさの異変に気付いて
あげれなくて。」

「さっきね、隼人君に
りさがなにかを抱え込
んで、泣いてたって聞
いたから。きたの。」





「りさ…なんかあった？」





優香と凪沙とひなの
ﾁｬﾝがあたしに寄って
きて、そっと聞いた。






『…っ…ぅわーん…ｯ』

「…りさ。何かあった？
…言ってごらん？」



泣き崩れたあたしを支
えながら、聞いてきた。




優香たちなら

言ってもいい…




そう思ったから…



昨日のこと全て話したんだ。



優香たちまで、一緒に
涙流して聞いてくれた。



優香は、大丈夫だから
って励ましてくれた。


凪沙は、ただただうな
ずき、一緒に泣いて、
しっかり聞いてくれた。


ひなのﾁｬﾝはぁたしの背
中をさすりながら、一緒
に泣いてくれた。



みんなありがとう。


少し楽になったよ。




でも、全ては隼人の
おかげだね。


隼人があたしの異変に
気付いて、そのことを
優香たちに知らせて
くれたから。




ありがとー隼人…




ねぇ隼人…？


今まであたしはあなた
を想っていました。



でも、今日で本当に
最後にします。



ひなのﾁｬﾝはかわいい
し、優しい子だし…

ひなのﾁｬﾝと上手く
やってってね。



あなたの幸せ願ってる☆




あたしは新しいスタ
ートきるから。





支えてくれる仲間が
いること知ったから…