恋はシャボン玉
男らしくイコー!
チャンスの神様は前髪しかない…って聞いたことがある。



その前髪を掴む時が来た。



いつものように、電話応対に追われているところに、受けた電話の一本が藤沢さんからだった。



課長宛の電話だとわかってはいたけれど、先手必勝だと思った。



『お電話をお借りして申し訳ないんですが…』



『はいっ、何か…』



わっ、どうしよう…。
なんて切り出せば…。



スーツのポケットにコッソリ忍ばせた、カンペを取り出した。昨日のひとり会議で、今日話すであろうセリフを作っておいた。



用意周到な、オレ。



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