恋はシャボン玉
「はじめまして。藤沢です」



マ·ジ·で·?



目の前の藤沢さんは、名刺を差し出してくれた。


オレは、慣れない手つきで名刺を受け取った。



…そこには…



『朝比奈産業株式会社
第一営業部
藤沢 北斗』



顔も名前も紛れもなく男性であった。



「さぁ、行きましょうか?私のお気に入りの店を予約してありますから」


「ハァ…。アリガトウゴザイマス…」



ロボットのような返事をして、藤沢さんの後に続いた。


< 29 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop