GoSsiP!!
何かあったのなんか、一目瞭然で
そのまま息を潜めていればいいのに
佐原さんが心配で、着替え室のカーテンを開けてしまった私は本当に馬鹿。
カーテンを開けると、刃物を持った大柄な男と目が合ってしまった。
その男は、さっきまで私が座っていたソファを蹴り飛ばして、私のもとにずんずんと進んでくる。
佐原さんは!?
と思ってあたりを見渡せば、
でっぷりと太った小柄な男に腕を掴まれていた。
「響子!!!
逃げて!!!!」
佐原さんが私に叫んだ。
でも、時既に遅し。
刃物を持った男は、もう私の目の前まで来ていた。
手を伸ばせば届く距離。
もう恐怖で身動きすら出来なかった。