ココロノカギ

紫陽花


ほんの些細なすれ違い

微妙な違和感に気がついちゃったの

わたしに注いでくれていた熱量が

少しずつ減っていってるなって


時が経っていけばいくほど

疑惑から確信へと変わっていく


怖くて怖くてたまらない

いつかあなたがいなくなる

消えてしまう

そのいつかはすぐそこまで来ているのだから


嘘だって

気のせいだって思いたい

だから時々尋ねてみるの

わたしのことをどう思っているの?って


どんな返答をされるのか

想像ついていたけれど

でも直接確かめずにはいられないの


あなたの口から出たのは

やっぱりいつもとおんなじ言葉


だけどいつもと違ってた

あったかく感じなかった

熱がすっかり冷めてちゃってる

わたしの心に響かない


近頃のあなたは紫陽花みたい

雨露にたっぷり濡れて

冷たい藍色に染まった

季節外れに咲く紫陽花


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