ここにいるよ
「キスのお詫びだかんな!もう避けたりすんなよ!」


「………」

「何だよ!何か言えよ」

「一樹…」

「何だよ!」

「ありがとう」

彼にニコッと笑った

彼は照れてるのか頭をかいた



「本当は、モデルが兄弟って恥ずかしいから隠してたのに…お前がどうしたら許してくれるかなと思ったらこんな事しか思い付かなくてさ…」



「一樹…」

「あ?」

「最高のプレゼントだよ、ありがとう」


「………」


一樹の気遣いが嬉しくて涙が溢れ出す


「お前、マジで好きなんだな…」


「うん、大好き」



涙を拭うと

フワッといい匂いがした


香水?

そう思った瞬間

いきなり背後から肩を抱きしめられた



え……

この手は………


「何々?渚ちゃん♪何が好きなの?」


えっ、この声って…

そろっと振り返ると

笑顔の忍がいた


彼はニカッと笑いそして私の隣に座る


右側がとても温かい
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