ここにいるよ
ダメだ!

また弱気になっちゃた!

彼女がいても

どんな忍でも

想いは貫くと決めたんだから


頑張れ!

私!!


「地区予選、どうだったの?」



「あ、突破しました」

「そっかぁ!よく頑張りました」



フワッ

また良い匂いがしたと思ったら忍の手の平が私の頭に触れる


///

優しく頭を撫でる

まるで小さな子供をあやすみたいに


///

どうしよう〜

触れる部分に神経が集まる

恥ずかしくて緊張して

目をつむる

忍の顔が見れないよ

せっかく隣にいるのに…


ゆっくり目を開けるとキラッと忍の手首が光る


七色に光るシルバーのブレスレット



きれいだな〜

やっぱりセンスいいな

深々と感心してるとトイレから一樹が戻ってきた


「わりぃけど、俺はもう帰るわ」


椅子に掛けてた上着を着てもう帰る準備してる


「森村は?」

「え?」

「まだいるか?」

「……」

本当はまだここにいたいけど一樹が帰るなら帰った方がいいよね?


「明日、試合だからな…」
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