ここにいるよ
あっ、明日

一樹は大事な予選だ

いつも人一倍練習するのに今日は私の為にわざわざ時間を空けてくれたんだ



なのに、私ばかり幸せ噛み締めてたらバチが当たるよね



本当はこのまま忍と一緒にいたいけど


一樹も大切な友達だから私だけわがまま言っちゃダメだ



「え〜応援行きたいな〜」


忍がパフェ食べながら甘えん坊になってた


「……来るなよ!絶対!」


一樹は、釘を刺すかのように言い放つ



「分かったよ…」

忍はスプーンをくわえてしょんぼりする


///

めちゃめちゃかわいい

オタクが言えば

萌え〜〜って言う感じ


「来ればいいのに」

ボソッと呟く私


「アハハ♪渚ちゃんは優しいね」


忍は私にまたニカッと笑った


マシャマロみたいな笑顔に私はまたやられた



「絶対、来るなよ!」

「はいはい、了解」

忍はすんなり諦めてまたパフェの苺を頬張る


二人のやり取りを黙って見てた


そしたら自然に私は笑顔になってた
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