ここにいるよ
「一樹!私も帰る」

「いいのか??」

「うん…」

「……んじゃ、帰るか」

「うん!」

「んじゃ、忍!またな」


一樹は、先に一人でレジに歩いてく


私も着いていこうとすると離れれがたく忍を背にして立ち止まった



息を思いきり吸い込んで勢いよく振り返る


「あの!」

「ん?」

「ま、また会えますか?」


震えながら

忍に精一杯言った瞬間

恥ずかしくてうつむいた


声、裏返っちゃった

最悪だよ

もう1番大事な時に格好つかないんだから


どうにかなんないの!?


森村渚!

「………」

忍は数秒黙ってた

その間がとても長く感じられる



何か言って

何でもいいから

「うん♪また会おうね」


忍が話しだして顔を上げるとニカッとまた笑ってくれた



「気をつけて帰りなよ?」


「はい!!」


忍は、バイバイと手を振ってる



その手首からブレスレットが光る



眩しいよ

あなたの笑顔も

私にとってどんな物にも負けないぐらい輝いてるよ


また会えるよね?

そして

もう一度笑って

あなたの笑顔で私は自然に幸せに導かれる

そんな気がする

大好きだよ

忍………
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