ここにいるよ
それは

先月発売したRank

誌面の中でクシャクシャな笑顔の忍


閉じたままでもその笑顔は輝いてるよ


表紙は、ハルだけどやっぱり私の中ではたった一人輝いてる



不安で生きた心地しないけどやっぱり好きな人の笑顔が私の生きてく糧になる



「何々?俺も行こうかな」

「一樹」


一樹が鞄を片手に寄って来る



「いいけど、あんたは実費よ♪」


「了解…」


歩きながら二人は話してる

私は思い返してた

初めて彼を好きになった時の事


初めて彼に出会えた事

初めて温もり感じた事

初めて告白した事

初めて電話した事



未だに鮮明に思い出せる

二ヶ月会えないぐらいで

何を不安になってるんだろう


二年会える事を夢見てきたのにたった二ヶ月で引き裂かれそうになってどうすんの!!


しっかりしなきゃね


よし!

今日もメールしてみようか



校門に近付くと女の子が悲鳴と似て甲高い叫び声があがる
< 133 / 246 >

この作品をシェア

pagetop