ここにいるよ
イチゴ
「久しぶり♪」

「久しぶりってお前、学校にはくんなって言ったろ!?」


不機嫌そうにため息つきながら一樹が忍と話してる


「だって、携帯没収されてんだもん」


「え!!」


忍のその一言に一樹との会話を遮ってしまった


私の声に気付いて忍がこっちを見た



そして目尻が下がりハニカむ



可愛くて

可愛くて

その場に倒れそう


「渚ちゃん、久しぶり」

「………うん」


本当に久しぶり

会いたかったよ

ずっと待ってたんだから



「ずっと連絡出来なくてごめんね、飯島さんに忙しくて携帯没収されてて…」



「………」

「言い訳くせぇ」

「マジだって!今も休憩から黙って抜け出してきたんだから!」


「ヘイヘイ、お忙しいご身分ですね」



また、一樹と言い合いっこしてる


私はここに忍がいる事が嬉しくて笑顔がこぼれた



『やっぱり本人じゃないの?』


『嘘〜♪超カッコイイ♪』


気付いたら私達四人の周りをギャラリーが囲んでた



しかも瞳を輝かせて…


「やべ!ばれた!」


忍がペロッと舌を出して慌てる



「っか、こんな所で待ってたらばれるだろ…普通」
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