ここにいるよ
「ごめんね…せっかくのデートなのに〜邪魔されるわ、ココアは冷めるわで…最悪だよね」
「……最悪じゃないよ?」
「え?」
「忍とこうして側にいられるだけで幸せだよ♪」
頬杖付きながら満面なく笑った
幸せが溢れるくらいに
「渚ちゃ…」
「エヘヘ」
忍もつられて笑ってる
二人の間に温かい空気が流れる
本当はね…
幸せってよく分かんないの
本当は意味分からない
でもこうして
忍と笑いあえる事だったり
側に居ることで
笑顔に導かれるのなら
私の幸せは
ここにあるんだと思うんだ