ここにいるよ


「森村、早くねぇ?」

ポコン

持っている鞄で私の頭をこつく


「一樹!!」


頭をさすりながら振り返る


「なっ、何だよ!その顔」

叩かれているのに不思議と気にならない


逆に笑顔がこぼれる


ドキッ

一樹は渚の笑顔にやられた


「何でもないよん♪」


「まぁ、何でもい〜や」



一樹は赤くなった顔を隠そうと自分の席に行った


あっけなく去ったので拍子抜け


「まぁ、あいつはほっといて…渚ちゃん〜♪♪」


里子が私の肩を抱きながら何か企む


「何?」

「私も行く」

「えっ」


里子もにやける


「里子、興味なかったよね…?」



「ハルも来るんでしょ?実は私もハルのファンなのよね〜」



「そうだったの?」

「うん」

当たり前のようにもう行く気になってる里子


「行ってもいい?」

「うん!行こう行こう♪」
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