ここにいるよ
―――
――――
―――――

「それで?喧嘩して自己嫌悪してキスしちゃって嫌がられてへこんでんの?」



「………うるせぇ!いちいち説明すんな」


「本当についてない奴」


「あいつ、二回も泣かせるし…最低だな」


「あ〜もう男ならしっかりしろ!」


「お前、厳しいな」


「好きな男になら優しいわよ」



「……そういう奴だよ、お前は…ったく!少しは労りの気持ちかけろよな」


「まぁ、頑張りな!」


翌朝、里子に相談している一樹


私が来る前に話し込んでた


「はぁ〜立ち直れない」

「一樹…」

「里子は、どう思ってんの?あいつの気持ち」


「忍の事?」

「ああ」


「……いいんじゃない?」

「でもあいつは!」


一樹が反論しようとしていたら



「渚…おはよう」

里子が教室のドアにいた私に気付いた
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