ここにいるよ
「渚…早い…」

「森村…ベストじゃないのか?!」


里子と部長が私の走ってる姿を見て目を疑ってる


風が気持ちいいよ

優しい風だね

前だけをみて走る


!!!


幻想かな?

ゴールの先に忍の姿が見える



今、行くよ!

気持ちが走る

そう思いながら走るといつの間にかゴールして里子の元へと駆け寄る



「渚?」

「里子!行ってきます!」

「うん!行ってきな!」


里子に預けてたユニフォームコートを羽織り競技場を後にした



背後から部長の叫ぶ声がする



制止も聞かず私は走り出した



待ってないかもしれない

会えないかもしれない

でも行かずにはいられない

約束したあの場所に急ぐ


バスは待ってられないから走ってく


足には自信がある

何の為にあるのか分からなくなるから


今こそ発揮するべき
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