ここにいるよ
―――
――――
―――――

約束の時間に間に合うよう家を出たら携帯がない事に気付く


携帯忘れた!

どうしよう

う〜ん

戻ろう!!

せっかく出たのに家に舞い戻った


携帯の時計を何度も覗きながら駅へ向かう


約束の時間

とっくに過ぎてるよ〜!


駅前に着くと一樹が携帯の時計を見ながら待ってた



「遅い!」

「……ごめん」

一樹は遅れた私の腕をいきなり掴み


「な、何??」

「いいから、ついてこい!」



「ちょ、ちょっと!?」


一樹は無言で私の手を引きタクシーに乗り込んだ



な、何なのよ!


一体、何処にいくの??


訳が分からず頭の中は

『??』になる。


外を見るともう知らない風景



か、一樹……

何、考えてんの???


一樹は横で機嫌悪そうにそっぽ向いてる


何とか言いなよ〜〜


こんなんじゃ仲直りできないじゃん
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