ここにいるよ
目の前には

そびえ立つ高層ビル

お金持ちがいかにも住んでそうなビル


あまりにも身分相応じゃないから


びっくりして目のやり場に困り立ちすくむ


一樹は、歩いて行ってる


「何、やってんだ!早く来い!」



振り返り、一言だけ言ってまた歩いてく



「ま、待ってよ!」


こりゃあ、着いていかなきゃ迷子になる



そう思い急いで一樹に着いていく



一樹の背中はまだ冷たい

意外にも大きくて

一樹も男の子なんだなと少し悟った
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