憎しみという名の恋 ~光と影~
最後までぎこちなかった俺達の会話。
「じゃあ、また…。」
「お、おう!」
俺に背を向けて歩きだした闇風。
そのはずだったのに…
「あのさっ!」
気づけば俺は闇風を大声で呼び止めてし
まっていた。
「?」
不思議そうに振り向いた闇風に俺は何を
言おうとしたんだろう?
「ま、また明日な!」
咄嗟に口に出た言葉は、何の変哲もない
ありきたりな言葉だった。
「ッ!!!!」
「…また明日。」
「おう!」
俺の言葉に答えた闇風は、今度こそ背を向けて歩きだした。
その後ろ姿を、俺は最後まで見送ったのだった。