憎しみという名の恋 ~光と影~

「あー!もうっ、やだぁー!」


うる斎藤が出て行った後もクラスメイトは同じようなことしか言ってない。


「はぁー。」


私もため息をつきながら、次の授業の準
備をした。


ーガラッ


放課後私は、勉強をしに図書室へ来てい
た。


重たい教科書を家まで持って帰るのがめ
んどくさいからだ。


「よしっ、やろう!」


私は1番奥の日が差して明るい席に座っ
た。


まずは、数学Ⅰだ。


「…」


わかんない…。


普段から授業はちゃんと聞いて、テスト
の点も良い方だ。


なのに…


「こんなとこ、やったっけ?」


やった記憶がない…。


「あぁっ!」


きっとあの時だ。


影山くんと目が合って寝た後だ。


寝たのは5時間目で古典だったが、その
後の授業は数学Ⅰだったような気がする。


「どうしよう…。」


ーガラッ!


私が思い詰めていると、いきなり図書室
のドアが開いた。


そこに居たのは…


「!?」

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