憎しみという名の恋 ~光と影~

勉強と彼女


sids 星


「ああ"ー!テストマジ無理ー!!」


朝のHRが終わった後、次の授業の準備もせず、一目散に俺の席に来た瞬。


「なぁー!頼む!お前頭良いだろ!教えてくれぇー!」


「ヤダ。自分で頑張れ。」


「えぇー!」


いつまでも駄々をこねる瞬を適当にあしらって、俺は次の授業の準備をした。


ー放課後俺は、勉強をしに図書室に向かった。


図書室にはパソコンもあるので、苦手な地理を調べるのにも丁度いい。


ーガラッ!
長い階段を登りきってやっと着いた図書室のドアを開ける。


「ッ!?」


しかし誰もいないと思っていた図書室の1番奥の席にある人物が座っていた。


「闇風…。」


案の定向こうも俺の突然の登場に驚いているようだ。


「影山くん…?」


彼女は俺の名前を呟くように口にする。


「よ、よぉっ!お前も勉強?」


「はい…!影山くんも勉強ですか?」


「おう!」


「そうですか…」


相変わらずたったそれだけで途切れる会話。


「あっ、あのさ!隣、いい…?」

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