憎しみという名の恋 ~光と影~
焦った俺はふと気づけばそんな突拍子もないことを言っていた。
「!?」
案の定、驚いた顔をする闇風。
「あっ、嫌なら別にいーんだけど…!いきなりだよな!悪りぃ、忘れ…」
「いいですよっ…!」
慌ててさっきの言葉を取り消そうとした俺の言葉を遮った闇風の言葉に、今度は俺が目を丸くした。
「…は?」
「あのっ、私、わからない所があって、良かったら一緒に勉強しないかな?なんて…。」
あー、そうゆうことか…。
ただ単に俺と勉強したいって思ってくれたかも!?なんて、期待してしまった。
「!?」
…ん!?
なんで俺期待なんてしてるんだ!
んで、なんでがっかりしてるんだ!?
正体不明の気持ちが湧いてきて、1人慌てていると…
「あのっ!影山くんは、テストでいつも1位を取ってるから、教えてもらいたいなーと思って…。ダメ、ですか…?」
何も言わない俺を不安に思ったのか、眉を下げて俺を見る闇風。
「やっ、ダメじゃねぇよ!やろうぜ!」
俺がそう言うと安心したように息を吐く闇風。