エンドレスラブ(完)
ただ彼の瞳をみつめている私を見て、
彼は一瞬目を見開き尋ねた。
「…その顔。
……まさか、な。」
は………?
なんでそんな"マジかよ?"みたいな顔してんの。
「……じょだとはわかってたケド………ブツブツ…」
「は?!なんですか!!
聞こえないんですケド!?」
私は半分キレた。
「若菜さ、今のこの状況わかってる?」
ん?
私が仰向けに寝てて、
顔の両脇には彼の大きな手が毛布を押す。
そして足も私を跨いでて、
重力で顔共に下を向くサラサラの赤茶の髪。
そこから覗く、端正で綺麗な顔立ち。
そして、私を見つめる彼の瞳。