神様の意地悪
手術した日に慎一は目覚めなかった



私は、ずっと慎一の手を握りしめていた



食欲も泣く、寝る事さえ出来ない



妊娠してる私に気付いた看護婦は、睡眠を取るように言われた


慎一が目覚めたら電話をくれると約束してくれたので私は家に帰る事にした



家に着いても寝る事は、できない



入院中に必要な着替えや身の回りの物を、まとめた



私は慎一の大好きな厚焼き卵を作りだした



慎一が目覚めたら食べてさせて、あげたいと思った



今の私は何かしてないと自分を失いそうで怖い




慎一の大好きな厚焼き卵、持って行くからね



起きたら一緒に食べようね



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