神様の意地悪
沖田さん(兄)が口を開いた




『椎野さんビックリしたでしょう?』



『はい....』



『僕は冴子と結婚できないけど一生、冴子と息子を守るって決めてから何もかも、吹っ切れたんだよ、吹っ切れるまで時間かかったよ、冴子と別れる事も考えた、でも無理だった』



俺は千尋との事を全て話した



沖田さんと冴子さんは、凄く仲が良い



ケンカすると凄いらしい



兄弟ケンカだって笑いながら話してた



俺は沖田さんに逢った事、話した事で気持ちが少しだけラクになった




自分達と同じ環境の人間が居るってだけで気持ちが落ち着く



長居するつもりは無いので帰る事にした


帰る時に冴子さんに『何か困ったりしたら、いつでも電話して、はい、これ、私の番号』



携帯番号を教えてくれた



俺は沖田さんの家を出た




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