神様の意地悪
ここは、どこ?


あそこで遊んでる女の子は....



ソラ....???



女の子が私に近づいて来た



『何で、そんなに悲しい顔してるの?そんなに悲しい顔しないで空から見てるんだよ』


『アナタはソラなの?』



『そうだよ、ソラだよ』


やっと逢えた


私は我が子を抱きしめた


『ママの悲しい顔を空から見てると辛いんだよ、私は寂しくないよ、だって、また逢えるんだよ』


『またソラに逢えるの?いつなの?』


『逢えるよ、けど言えない、ここでの掟で言えないの』



『そうなんだぁ~掟じゃ、しょうがないね』



『ソラは産まれ直ぐに死んじゃったけどママとパパと逢えたから嬉しかったよ』


『本当に?』



『うん!嬉しかった!女神様の話しだとソラは本当なら産まれてくる事を許されなかったの、パパとママに逢いたいから女神様にお願いしたら、産まれて直ぐに、また、ここに帰って来るけど、それでも良いなら逢わせあげるって言われたの、ここに戻るのは悲しいけど、それでもママとパパに逢いたかったの、だからソラは寂しくないよ、空からママとパパを見てるから、ママ、また逢おうね、必ず逢えるから悲しい顔しないでね、またね、ママ』



ソラ―――



行かないでぇ



大丈夫だよ



また逢えるよ



私はハッキリ聞いた


ソラの声





『千尋、千尋、大丈夫か?千尋』



私は慎一の声で目が覚めた





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