神様の意地悪
兄さん~
今日は結婚式



朝から私とリュウキはバタバタして慌ただしい(笑)



『千尋、行くぞ、遅刻するぞ』



『あいよ~今行くよ』



式場に向かった



『リュウキ緊張するよ』



『俺だって緊張するよ~』



式場に着き私とリュウキは準備を始めた


真っ白なドレス


髪をセットしてもらいメイクしてもらい


気分は女優だ(笑)


リュウキが来た


『千尋、凄く綺麗だよ、惚れ直した』


『リュウキもカッコイイよ』



母さんが来た



『千尋、綺麗よ』


母さんは泣いていた


『母さん....
今まで....』


私が言おうとしたら


『あぁ千尋やめて、母さん泣いちゃから無理、無理、絶対に無理』



『母さん、わかったよ』


『千尋、怒らないで聞いてね、千尋には黙っていたけど悟さん、千尋の、父さんも来てるの』



『母さん本当に?私、父さんに逢いたい』


リュウキも『俺も千尋の父さんに逢いたい、ちゃんと挨拶したい』



母さんが父さんを連れて来た



私は初めて父親の顔を見た



『父さん....』



『千尋、すまなかった、顔を出せる立場じゃない事は分かってる、慎一の事も聞いたよ』



『父さん....』



土下座する父さん



『お父さん、頭をあげて下さい、初めまして千尋の旦那になるリュウキです、今日は来てくれて、ありがとうございます』


リュウキ....



ありがとう



リュウキは支配人に頼み至急、席を用意してくれた




リュウキ、アナタは本当に人を思いやる素敵な心を持っているね




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