神様の意地悪

母さんは､また黙りこんだ....



『母さんハッキリ言ってよ』



母さんは話しだした


『慎一君､貴方の､お父さん何て名前？』


『父は椎野悟です！父が何か？』



母さんは『やっぱり､千尋､あなたの､お父さんは椎野悟つまり慎一君とは兄弟なの』


『母さん､ちゃんと分かるように説明してよ』


母さんは泣きながら自分の過去を話した


『慎一君は私の息子なの､まだ千尋が産まれる前に私は悟さん付き合っていたの､慎一君を妊娠して私と悟さんは籍をいれて結婚したの､悟さんは他にも女が居たの､千尋を妊娠してから慎一君を連れて出て行き離婚したの､私は慎一を取り返しに行ったけど無理だったの､ごめんなさい､千尋と慎一君は兄弟なの､私の､お腹から産まれてきたの』


母さんは泣いていた


初めて慎一を見て名前を聞いた時は同性同名ぐらいにしか思わなかったって泣きながら話した母さん

私と慎一は兄弟


私の頭の中で【近親相姦】と言う言葉がグルグル回っている


慎一は....



泣いていた....



私も涙がボロボロ溢れる