神様の意地悪
慎一は泣きながら話しだした


『今日は帰る』


『慎一、私も一緒に帰るよ』


母さんが『ダメ』と言い私を抱きしめながら慎一の元には行けなかった



慎一は私を残して帰ってしまった



私の心はボロボロだ


母さんは何回も謝る


私は母さんを憎んだ


『母さんが、ちゃんと父さんの存在と兄が居る事を話してくれたら、こんな事にならなかったのに母さんのバカ―――!母さん何か嫌いだよ』


私は慎一に置いていかれた怒りを母さんにぶつけた



母さんにぶつけても、どうしょうも無いのに....

何で....



こんな事になるの



慎一と出逢って恋人同士になって....



何年か先に結婚しようねって約束したのに....



結婚も出来ないよ



私の名字は母さんの旧姓


父さんの名字が椎野って分かってたら何か変わった?


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