男子1人のシェアハウス

「いや…別に何もないけど、私も…その音楽好きだからずっと聴いていただけ。」
「そうなんだ。」

ふぅんと言うとヘッドホンを耳に当てて音楽をまた聴きだした。

私の顔がきっと羨ましい顔をしていたのかこちらを見るとヘッドホンを貸してくれた。

「ありがと。」

「どういたしまして。」

彼はニッコリ笑った。

名前も知らない男子は笑顔が似合う人だった。

end
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