【続】ツンデレな彼。~ツンデレ彼氏を溺愛中~
『雫。はい。』
祐也くんを眺めていたあたしに、楓くんはあたしのテスト用紙を渡しながら言った。
『あっ、うん!!』
それを受け取ったあたし。
........ていうか、さっきからずっとあたしのテスト用紙を見てたの?!
恥ずかしい!
見て、うわコイツ馬鹿だな........とか思ってたのかな!?
『........なに百面相してんの?』
あたしの顔を見て不気味がる楓くん。
カサッ。
『............ん?』
『............なにこれ。』
あたしと楓くんの間に落ちてきた紙飛行機。
これはもしかして................
『あ、それ祐也の。』
伶香が言った。
やっぱり。
『........テスト用紙を紙飛行機にする馬鹿いるんだ』
毒を吐く楓くん。
あたしは紙飛行機を拾い、開いていく。
カサッ。
『18点』
あたしの目に飛び込んできた数学に驚いた。
『ね?下がいたでしょ?』
『........ゆーやは頭おかしー。』