【続】ツンデレな彼。~ツンデレ彼氏を溺愛中~


『雫。はい。』



祐也くんを眺めていたあたしに、楓くんはあたしのテスト用紙を渡しながら言った。
    


『あっ、うん!!』




それを受け取ったあたし。   





........ていうか、さっきからずっとあたしのテスト用紙を見てたの?!



恥ずかしい!  





見て、うわコイツ馬鹿だな........とか思ってたのかな!?





『........なに百面相してんの?』



あたしの顔を見て不気味がる楓くん。




カサッ。 





『............ん?』


『............なにこれ。』



あたしと楓くんの間に落ちてきた紙飛行機。




これはもしかして................




『あ、それ祐也の。』



伶香が言った。




やっぱり。



『........テスト用紙を紙飛行機にする馬鹿いるんだ』



毒を吐く楓くん。





あたしは紙飛行機を拾い、開いていく。




カサッ。





『18点』



あたしの目に飛び込んできた数学に驚いた。




『ね?下がいたでしょ?』



『........ゆーやは頭おかしー。』




< 24 / 30 >

この作品をシェア

pagetop