MIHO
私は、ちはる
明日には死のう、
明日こそ死ななくてはならぬ。
そう思い続けて今日まで生きてきてしまった。
どうせ死ぬのだからと始めた風俗の仕事も、
もう二年も続けている。
ソープ嬢として働き始めたのは二十歳のときで、
店は転々としながらも、この職業を離れることはなかった。
なぜ風俗で働くのか。
この世の中にやりたい仕事なんかひとつも無いからだ。
どうせ働かなければいけないのなら、
給料がいいに越したことはない。
ちはるちゃん。
それが私の源氏名だ。
「おはようございまーす。今日もよろしくお願いしますね」