シャンゼリゼ
「つまみないの?」
冷蔵庫を覗くとほぼ空っぽ。
「ご飯どうしてんの…」
「コンビニ」
「う―ん、今日は買いに行くの面倒臭いな。ピザ頼むけど食べる?」
「余るなら食べるけど」
「じゃ頼も―っと」
ビールにピザなんて適当なご飯、最高に楽しいじゃないか。
「いつまで居座る気?」
「始発で帰る!」
「…」
罪のないこの人には悪いけど、このまますごすご帰ることは出来そうにない。
幸い負い目を感じているらしく、強く追い出す気はないようで安心した。