シャンゼリゼ
結局一緒に家から遠いコンビニに行って、彼女はお菓子とお茶を買った。
俺はコンドームを買った。
隣のドラッグストアの方が安いのに!と主張する彼女と、コンビニのポイント貯まるからいいじゃんと言い返す俺。
あえて遠いコンビニに来たのがポイント目当てだった彼女は渋々納得して、手を繋いで帰った。
前までは腕を組む方が好きだったけど、今は手を繋ぐのが自然だった。
ポイントだのドラッグストアだの生活感溢れる会話と、コンビニ帰りにぶらぶら歩くこの時間。
彼女は恋人の甘さと現実感を程よく合わせもった子で、俺の日常に違和感なく溶け込んでいた。