シャンゼリゼ



さゆみとは少し前から仲良くするようになった。

彼女には彼氏がいるから、ちょっとした火遊び感覚なんだろう。


「ね―相太くん。彼女になんて言ってきたの?」

「バイトがラストまであるって言った。そう言った日は来ないから」

「嘘つきだねぇ。束縛されてないの?」

「されてない。毎日会わなきゃ死んじゃうって言うような子じゃないし」


予定通りに二人で駅前のホテルで過ごし、そのまま大学へ向かう。


他人から見ると最低かもしれないけど、俺に罪悪感がないのは持論があるからだ。

浮気ではないし、これまで通りの遊びのサイクル。

それに"付き合う"という形で彼女が入ってきただけだし。



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