桃色初恋、甘口キス
あたしは、取り敢えず宿題は全て終わっている。
土曜日の夜に、ひたすら没頭して終わらせた。

て、あれ?
なんで勉強に没頭したんだっけ?

「よ、黄原」

「はよー」

黄原が、クラスメイトと挨拶を交わしながらやってきた。

「珍しいな、お前が予鈴ギリギリって」

「ちょっとな」

あ、黄原……。

わ、どうして土曜日の夜、勉強に没頭したのか。思い出した!
あ、あたしも、キスしちゃったんだ、黄原と……。

しかも告白されたんだ……。
それでドキドキし過ぎて、混乱しすぎて、現実逃避でひたすら勉強したんだった!
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