優しいカレの切ない隠し事
「うん。月刊誌じゃないのに、毎月ホント忙しいよね」
ネクタイを外しながら答えていると、圭介がわたしのシャツのボタンを外し始めた。
「そうだよなぁ。また徹夜の日々がやって来るよ。それにしても、陽菜は本当によく頑張ってるじゃないか。根を上げる人間、この業界じゃ多いのにさ」
「ありがと。それも、栞里さんのお陰かな?だって、やっぱり憧れだもん。今日もね、クタクタになった手帳を見て…」
ちょうどネクタイを外し終えたところで、圭介がわたしの唇を塞いだ。
いつの間か、シャツのボタンは全部外されている。
「もう仕事の話はおしまいだ。やっと二人きりになれたんだから」
「うん…」
わたしを見下ろす圭介の眼差しは、本当に優しくて包み込まれているみたい。
「陽菜は、本当に可愛いよな。クリッとした目も、プニプニした唇も、そして華奢な体も」
そして、抱きしめてくれた圭介はシャツを脱がせ、ブラのホックを外したのだった。