優しいカレの切ない隠し事


「変わったこと?」

「そうだよ。それは、前ほど出世に興味はないってこと。それより、失いたくないのは陽菜の方だから」

「それは本心?」

「ああ、もちろん」

優しく微笑む圭介は、優しく唇を重ねた。

体を重ね合うことも自然な流れで、こういう時間がホント幸せだと思う。

とはいえ、やっぱりわたしは夢を叶えて欲しい。

だってわたしには分かるもの。

口では気にしていない振りをしながらも、海外勤務を諦めきれてないって。

だから、わたしもやっぱり諦めない。

聖也とのキスを許してくれた圭介の為にも、初姫神社の記事は絶対に成功させる!
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