優しいカレの切ない隠し事
「圭介…気持ちいい。キス、上手だよね」
この先、圭介以外の人とキスなんてしたくない。
それほど、わたしはこのキスが好きだし、圭介が大事。
今までの恋愛を忘れるくらい好きになれた人だから。
「じゃあ、もっと気持ちいいことしようか?」
ギュッと抱きしめる圭介の囁きに、小さく頷いた。
「うん…」
お互い絡み合う様に抱きしめ合って、一秒ですら勿体無い気がして、わたしたちは、ベッドで重なり合う。
息が止まるほどのキスと汗ばむくらいのセックスから、愛情を疑う余地なんて生まれるはずもない。
むしろ、『好き』の気持ちは加速していく。
「好き、大好き圭介。ずっとずっと、わたしの側にいて…」
呼吸を乱しながら、自然と口から出た言葉にウソも勢いだけもない。
本当に、心から思う気持ち。
そんなわたしにを、圭介は目を細めながら小さく微笑んだ。
「ああ、側にいるよ、ずっと。オレも陽菜を好きだから。嫌がったって、陽菜を離さない」