右隣の彼
「わたしって女として相当残念な人だったのね・・・・」

結婚のことを言ったら驚くのは想定内だし
矢継ぎ早に質問をされるのは覚悟していたが
さっきからなんだかおめでとう~っていうムードというよりは
ダメ出しされてる方が多いような気がしてテンションが下がってきた。

「でも・・・そんな一美のこと岸田くんは愛してくれてるんでしょ?
 よかったじゃない・・・・しかもあんなイケメンそうそういないよ。
 とにかくおめでとう一美今度は岸田くんをここに連れてきてよね」

「あっこ・・・・」

「あっこが婚約したとき死にそうな顔してた一美が素敵な人みつけて
 私も安心したよ。もうこの際だから早く子供作っちゃったら?30すぎの子育てって
 自分が思っているほど楽じゃないんだから~~夜中の授乳なんて
 寝ながらおっぱい出して知らないうちに寝ちゃったりするんだって~~
 あはは~~~」
「あ・・ありがとう。しーちゃん参考になったわ・・・あははは」

・・・おいおい・・・しーちゃん。いきなり話飛躍しすぎです・・とは
言えなかった。
それでも私にいい人がなかなかできないことを心配していた
二人にいい報告ができてよかった。

でも・・・・私にはもうひとり結婚することを言わなきゃいけない・・・
いや結婚を許してもらわないといけない人がいたんだった。


大丈夫かな・・・・

超ハイテンションなうちの親・・・・





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