右隣の彼
紛らわしい言葉には気をつけよう
「大げさかもしれないけど、俺、先輩なしじゃ生きてけないかも・・・」
な・・なんと大胆な事を真顔で言うんだこの男は・・・・
まるで私に夢中とでも言わんばかりじゃないのさ!
口をあわあわさせながら岸田君を見てると
「ほ~~~。一美、あんた彼氏なんかいないって言ってて・・・本当は
岸田君とー」
「違う違うって。もう!岸田君も何なのよ!勘違いされる様ないい方
やめてよね!それにねあっこ、岸田君には彼女がいるんです!
そりゃ~~めっちゃくちゃかわいい彼女が!」
なんなのよ。私以外、彼氏彼女がいるこのメンバーの中で一番惨めなのは私じゃない。
それとも何?私にここまで言わせて自分にはかわいい彼女がいるって事を
ここでアピールしようとしてるとか?
冗談じゃ~ないよ。
私は思い切り岸田君を睨みつけた。
だが、岸田君は私の睨みなど屁とも思わない様子で口角を上げながらフッと笑った。
「確かに俺彼女いますけど、でも先輩は俺にとって必要不可欠だから・・・
いろんな相談乗ってもらってるし、仕事だって先輩なしじゃうまくいきません。
俺にとってはめっちゃくちゃ必要な人ですよ。」
「じゃあ・・男と女というよりは・・・人としてってこと?」
あっこの鋭いにも岸田君は笑顔で、それはどうでしょう~とまたしても
意味深な言葉を投げかける。
やっぱり嫌いだ…こういう男は大嫌いだ。
なんだかムカムカするし・・・言い方がなんだか上からなんだよこの男
こんなことなら一人でこればよかった。
少しぐらいのノロケ・・・黙って聞き流せばよかったんだもん。
「あっこ・・・謙人君・・ごめん。気分が悪くなった。
今日は失礼するよ。また日を改めて・・・」
私は横に置いてあった自分のバッグを奪う様に掴むと
あっこたちの返事も待たずに店をでた。
岸田君が待ってと言っている様に聞こえたけど
お前と一番喋りたくないんだよと歯ぎしりしながら店を出た。
あ~~くやしいくやしい。
わかってるよ僻みだってことは・・・
自分はリア充じゃないんだから・・・
だけどさ~
歯を食いしばりながら腕をぶんぶん振りながら私は駅へと向った。
早く帰ってすぐにお風呂に入って・・・ビール飲んでやる~~!!!
そう思った時だった。
「キャッ!」
誰かが私の肩をぐっと掴んだ、びっくりして振り返るとそこには
今まで見た事のないほど不機嫌な岸田君だった。
「先輩!」
「・・・・」
「津田先輩!」
口なんかきくもんか!
唇をかみしめながら駅に進もうとする私を岸田君の手がそれを阻止していた。
「一美・・・さん」
え?・・・・い・・いま名前でよんだ?なぜ?
返事をせずに岸田君を見ると彼の目はとても真剣な眼差しだった。
あっこたちといたときとはぜんぜん違っていた。
「なによ!はなしてよ。体調がすぐれないの離して!」
でも岸田君は離してくれない。
「体調がすぐれないんじゃなくて気分がすぐれないんじゃないの?
俺の言った事気に食わなくて・・・・」
わかってんじゃん!
「そうよ!なんなのあんな人をバカにした様ないい方。
彼女いるくせに誤解される様な紛らわしい事言わないでよ!」
私は岸田君を思いっきり睨みつけた。
「やっと・・・やっと俺の事男として見てくれた。
隣の席の後輩ではなく・・・一人の男としてね・・・」
岸田君が何を言おうとしているのかこの時全く分からなかった。
な・・なんと大胆な事を真顔で言うんだこの男は・・・・
まるで私に夢中とでも言わんばかりじゃないのさ!
口をあわあわさせながら岸田君を見てると
「ほ~~~。一美、あんた彼氏なんかいないって言ってて・・・本当は
岸田君とー」
「違う違うって。もう!岸田君も何なのよ!勘違いされる様ないい方
やめてよね!それにねあっこ、岸田君には彼女がいるんです!
そりゃ~~めっちゃくちゃかわいい彼女が!」
なんなのよ。私以外、彼氏彼女がいるこのメンバーの中で一番惨めなのは私じゃない。
それとも何?私にここまで言わせて自分にはかわいい彼女がいるって事を
ここでアピールしようとしてるとか?
冗談じゃ~ないよ。
私は思い切り岸田君を睨みつけた。
だが、岸田君は私の睨みなど屁とも思わない様子で口角を上げながらフッと笑った。
「確かに俺彼女いますけど、でも先輩は俺にとって必要不可欠だから・・・
いろんな相談乗ってもらってるし、仕事だって先輩なしじゃうまくいきません。
俺にとってはめっちゃくちゃ必要な人ですよ。」
「じゃあ・・男と女というよりは・・・人としてってこと?」
あっこの鋭いにも岸田君は笑顔で、それはどうでしょう~とまたしても
意味深な言葉を投げかける。
やっぱり嫌いだ…こういう男は大嫌いだ。
なんだかムカムカするし・・・言い方がなんだか上からなんだよこの男
こんなことなら一人でこればよかった。
少しぐらいのノロケ・・・黙って聞き流せばよかったんだもん。
「あっこ・・・謙人君・・ごめん。気分が悪くなった。
今日は失礼するよ。また日を改めて・・・」
私は横に置いてあった自分のバッグを奪う様に掴むと
あっこたちの返事も待たずに店をでた。
岸田君が待ってと言っている様に聞こえたけど
お前と一番喋りたくないんだよと歯ぎしりしながら店を出た。
あ~~くやしいくやしい。
わかってるよ僻みだってことは・・・
自分はリア充じゃないんだから・・・
だけどさ~
歯を食いしばりながら腕をぶんぶん振りながら私は駅へと向った。
早く帰ってすぐにお風呂に入って・・・ビール飲んでやる~~!!!
そう思った時だった。
「キャッ!」
誰かが私の肩をぐっと掴んだ、びっくりして振り返るとそこには
今まで見た事のないほど不機嫌な岸田君だった。
「先輩!」
「・・・・」
「津田先輩!」
口なんかきくもんか!
唇をかみしめながら駅に進もうとする私を岸田君の手がそれを阻止していた。
「一美・・・さん」
え?・・・・い・・いま名前でよんだ?なぜ?
返事をせずに岸田君を見ると彼の目はとても真剣な眼差しだった。
あっこたちといたときとはぜんぜん違っていた。
「なによ!はなしてよ。体調がすぐれないの離して!」
でも岸田君は離してくれない。
「体調がすぐれないんじゃなくて気分がすぐれないんじゃないの?
俺の言った事気に食わなくて・・・・」
わかってんじゃん!
「そうよ!なんなのあんな人をバカにした様ないい方。
彼女いるくせに誤解される様な紛らわしい事言わないでよ!」
私は岸田君を思いっきり睨みつけた。
「やっと・・・やっと俺の事男として見てくれた。
隣の席の後輩ではなく・・・一人の男としてね・・・」
岸田君が何を言おうとしているのかこの時全く分からなかった。