右隣の彼
実は3年前、coco studio担当者は夏さんだった。そして私は夏さんの補佐をしており
何度も出入りしていた。今回のコラボだってこれで3回目で恒例化しつつある。
「俺どうしてもあの社長苦手でさ~、その点津田君は何度も出入りしていて
社長とも面識がある。今日はデザインの再確認だけだから行ってきてくれないか?」
すがるような目に嫌とは言えずOKした。
打ち合わせの時間は2時間後。
まだ時間があるので私は書類を受け取ると自分のデスクに戻り
書類や資料に目を通した。ちゃんと頭に叩き込まないと
あの社長に何を言われるかわからないからとにかく必死だった。
そんな私に岸田君は引き出しの中から飴を取り出し
すっと私に差し出した。
それを受け取るとありがとうの代わりに笑顔で返した。
打ち合わせはcoco studioのアトリエで行うことになっていた。
打ち合わせの10分前に到着してアトリエの扉を開けようとすると
すっと手がのびてきた。
びっくりして横を見ると、今から打ち合わせをするcoco studioの社長
九重颯太(ここのえそうた)だった。
「あっ!す・・すみません。」
慌ててよけようとすると社長はニヤリと笑いながら私の肩に手をかけた。
「おお!珍しい。一美じゃん!久しぶりだな~どうした?とりあえず入ろうぜ」
口は悪いがかなりのイケメン。会社が急成長して人気の企業の一つとなり
メディアでも取り上げられているのにもかかわらず本人は顔出しNG。
社長がイケメンだってことを知っているのはごく僅かだ。
だけど、この人って社長らしくない。
伸びきった髪の毛は肩にまで達して服装もパーカーにジーンズ。
おしゃれな陶器を作っているが本人はおしゃれじゃない。
この人が社長だなんてきっと誰も思わないだろう。
絶対スタッフの一人にしか見えない。
私はそんな社長の事を知っているから
いいけど・・・知らないかったらと思うとちょっと怖い気がする。
何度も出入りしていた。今回のコラボだってこれで3回目で恒例化しつつある。
「俺どうしてもあの社長苦手でさ~、その点津田君は何度も出入りしていて
社長とも面識がある。今日はデザインの再確認だけだから行ってきてくれないか?」
すがるような目に嫌とは言えずOKした。
打ち合わせの時間は2時間後。
まだ時間があるので私は書類を受け取ると自分のデスクに戻り
書類や資料に目を通した。ちゃんと頭に叩き込まないと
あの社長に何を言われるかわからないからとにかく必死だった。
そんな私に岸田君は引き出しの中から飴を取り出し
すっと私に差し出した。
それを受け取るとありがとうの代わりに笑顔で返した。
打ち合わせはcoco studioのアトリエで行うことになっていた。
打ち合わせの10分前に到着してアトリエの扉を開けようとすると
すっと手がのびてきた。
びっくりして横を見ると、今から打ち合わせをするcoco studioの社長
九重颯太(ここのえそうた)だった。
「あっ!す・・すみません。」
慌ててよけようとすると社長はニヤリと笑いながら私の肩に手をかけた。
「おお!珍しい。一美じゃん!久しぶりだな~どうした?とりあえず入ろうぜ」
口は悪いがかなりのイケメン。会社が急成長して人気の企業の一つとなり
メディアでも取り上げられているのにもかかわらず本人は顔出しNG。
社長がイケメンだってことを知っているのはごく僅かだ。
だけど、この人って社長らしくない。
伸びきった髪の毛は肩にまで達して服装もパーカーにジーンズ。
おしゃれな陶器を作っているが本人はおしゃれじゃない。
この人が社長だなんてきっと誰も思わないだろう。
絶対スタッフの一人にしか見えない。
私はそんな社長の事を知っているから
いいけど・・・知らないかったらと思うとちょっと怖い気がする。