栗野君は、

栗 「じゃあ1週間ね?」

円 「わかった!」

栗 「んじゃ1週間後に返事するから!」

円 「うん!」

栗 「じゃあ帰り校門で待ってろよ!」

と、言って栗野君は教室に戻って行った。

え?

私はいそいで大声で、

円 「分かった~!」

と、返事して、教室に戻った。

それから頭の中は、栗野君でいっぱいで、授業は何も聞いていなかった。

と、言うか、むしろ聞けなかった。

私は、帰りがまちどうしくてしかたがなかった。

帰りのチャイムが鳴って、私は走って校門に向かった。

待ってる間、ずっと校門を通る友達に手を振っていた。

時には、

友 「誰待ってるの?」

って聞いてくる子もいたけれど、私は、

円 「内緒!」

と、言って隠していた。

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