君の名前

不思議に思って
私はノートから顔を上げた。


栗色の髪が私の視界を通る。

このふわふわした髪は
少し前に見たばかり。



「名前、なんていうの?」



どうして、
私は小さく口にした。


どうして王子様が
私なんかを見てるの?

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